- 設問1. あなたが目標として思い描く5年後のご自身の姿、及びそれを実現する過程で、戦略コンサルティングに興味を持ち志望した理由を教えてください。(200字以下)
- 設問2. あなたがご自身の強みを生かして問題を解決し、成果を出された経験を説明してください。(200字以下)
落ちる ES 例
私が思い描く5年後の姿は、T字型の戦略コンサルタントである。T字型人材とは、特定分野の専門知識と経験・スキルを自らの軸に据えつつ、それ以外の多様なジャンルについても幅広い知見を併せ持っている人材のことだ。縦の軸として、自身の専門である情報工学の知識を深める。横の軸として、幅広い産業のビジネス戦略を実践する。先進技術への知見と深い洞察を武器に、社会変革を推進したい。
戦略ファームに共通するESの特徴として文字数が少ない点が挙げられます。日系大手や総合ファームのES文字数は一般的に300~500文字であるのに対し、戦略ファームでは200文字以下が主流。その分、要素を論理的かつ端的に表現する必要があります。このES回答を受かる水準に仕上げるために、私は3つのポイントで添削をします。
受かる ES にするための添削ポイント
- 文字数を有効に使っているか?
- ?が具体的か?
- ?を把握して答えているか?
① 文字数を有効に使っているか?
200字という限られた文字数であるからこそ、冗長な表現を避け、情報密度を高めることが重要です。
落ちるES例では、「私が思い描く5年後の姿は...」と書き出しの主語が長いです。また「T字型人材とは...」の説明は、一般論に多く字数を割いてしまっています。
同じ内容でも、次のように無駄な語を削ることで、他の重要な情報を伝えるスペースを生み出すことができます。
私が思い描く5年後の姿は、T字型の戦略コンサルタントである。T字型人材とは、特定分野の専門知識と経験・スキルを自らの軸に据えつつ、それ以外の多様なジャンルについても幅広い知見を併せ持っている人材のことだ。
5年後の私は、T字型の戦略コンサルタントとして、専門性と多様な知見を兼ね備える。
② ( ? )が具体的か?
5年後の姿を示す際は、「何を」「どのように」深めるのかを明確にすることが重要です。
落ちるES例では、「情報工学」「幅広い産業のビジネス戦略を実践」と、大枠の方針しか示されていません。具体的なスキルや手段を明記し、例えば「自然言語処理を活用したデータ分析」「アントレプレナーシップの学び」などと記述してはいかがでしょうか。