落ちる ES 例
※※人留学生会会長として、コロナ禍で減少した会員数を回復させた。活動制限があった中、会員数の減少要因を分析し、新入生向けの情報発信方法を見直すとともに、メンバーの役割分担を明確化し活動意欲を向上。さらに忘年会など新たな企画を打ち出し、活気ある会の復活を実現した。今後は、高齢者と環境に優しいスマートシティの実現を目指し、健康管理アプリやデジタル診療、省エネ住宅の普及といった医療・環境分野のデジタル化を、アジア地域でコンサルタントとして推進し、持続可能な社会の構築に貢献したい。
どんなエピソードを選ぶか悩みますね。このESでは「留学生会の活性化」という素晴らしいエピソードを選んでいますが、後半部分の「成し遂げたいこと」との接続が弱いという課題もあります。以下の4点を添削して"受かる水準"のESに仕上げていきましょう。
受かる ES にするための添削ポイント
- 全体像が見える結論ファーストか?
- ?が明確か?
- ?のイメージを提示しているか?
- ?が揃っているか?
① 全体像が見える結論ファーストか?
ESの書き出しは「結論ファースト」が有効です。その際、単に結論だけを書くのではなく、自身の役割・成果までを伝える 「全体像が見える結論ファースト」 を意識しましょう。
※※人留学生会会長として会員数を回復させた。
Beforeの書き出しには、「減少した会員数を復活させた」とありますが、役割や会員数が記述されていないため、活動の価値が伝わりません。
会員数10人で廃会の危機だった※※人留学生会を、会長として100人規模に再建した。
Afterは「会員数10人で廃会の危機」という深刻な状況を伝えたうえで、成果を「会長として100人規模に再建」とはっきり示しています。
② ( ? )が明確か?
300文字という限られた文字数の中で、「成し遂げたこと」「成し遂げたいこと」を記述しようとすると、どうしても抽象的な表現が多くなってしまいます。Beforeの例を見てください。
活動制限があった中、会員数の減少要因を分析し、新入生向けの情報発信方法を見直すとともに、メンバーの役割分担を明確化し活動意欲を向上。
この表現では、情報発信や役割分担を工夫したことは伝わりますが、「会員数10人→100人」へとV字回復を果たした活動に説得力を与えません。活動内容は具体的に伝えましょう。