- 設問1. 今後の人生やキャリアにおいて実現したいことは何ですか。(400〜500字)
- 設問2. DTCの求める人材像(https://www.dtcrecruit.tohmatsu.co.jp/recruit/index.html)の6つのテーマから1つご自身が体現してきたものを選択し、その具体的なエピソードを教えてください。(400〜500字)
落ちる ES 例
私が今後の人生やキャリアにおいて実現したいのは、エネルギー課題の解決を通じて日本経済の発展に貢献することです。特に日本の製造業は、エネルギーコストの高騰や脱炭素への対応といった喫緊の課題に直面しており、これまでの生産技術や品質管理といった強みに加えて、エネルギーの最適活用が新たな競争力の鍵になると考えています。このような変革を支援するコンサルタントとして、多様な業界の製造現場で課題解決に取り組み、持続可能な産業構造の実現に寄与することが私の目標です。将来的には、日本の製造業がエネルギー効率と環境対応の両面で世界をリードするような成功事例を創出し、それを広く展開することで、日本経済全体の競争力強化に貢献したいと考えています。そのために、まずは貴社のように社会全体を意識した変革支援を行う環境で経験を積み、専門性と実行力を磨いていきたいです。また、そこで培った知見を将来的には後進育成にも活かし、持続的な成長を支える人材基盤の強化にも貢献したいと考えています。
「エネルギー課題の解決を通じて、日本経済の発展したい」という将来像が掲げられています。しかし、一般的・抽象的な表現が多く、文全体では「手触りのないキャリアビジョン」という印象を与えてしまっています。このESのままでは落ちる可能性もあるでしょう。私は以下の4点に着目して、このESの課題を解消していきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- 自身の強みが業務と重なるか?
- 志望につながる?が具体的か?
- 他社にない?への理解があるか?
- ?への理解があるか?
① 自身の強みが業務と重なるか?
この設問では、単に実現したいことを述べるのではなく、 「なぜ自分が実現できるのか」「なぜ実現する環境がデロイトなのか」 を説得力高く示すことが重要です。
Beforeの文は、日本の製造業が抱える課題を一般的に語っているだけであり、自身の力をどう発揮するのかが見えてきません。
日本の製造業は、エネルギーコストの高騰や脱炭素への対応といった喫緊の課題に直面しており、これまでの生産技術や品質管理といった強みに加えて、エネルギーの最適活用が新たな競争力の鍵になると考えています。
次のAfterの文のように、例えば 「強み=エネルギー工学の知見」を提示することで、「エネルギー課題の解決を通じて、日本経済の発展したい」というビジョンに説得力が生まれます。
私は大学院でエネルギー工学を専攻し、次世代エネルギー電池の研究開発に取り組んできた。特に製造プロセスにおけるエネルギー効率の向上や、カーボンニュートラルを見据えたエネルギー転換の可能性について知見を深めてきた。
自身の人生の歩みと目指す将来が地続きになり、業務で発揮する強みも明確になります。
② 志望につながる( ? )が具体的か?
キャリアビジョンを語る際、具体的な原体験を盛り込むことで、「だからこそ自分はこの職を志している」というストーリー性が生まれ、キャリアビジョンの説得力が高まります。