- 設問1. 当社インターンシップに期待することと、インターンシップで取り組んでみたいテーマについてお書きください。(400〜600字)
- 設問2. ご自身の専門分野や研究内容についてわかりやすくお書きください。(400〜600字)
- 設問3. 自己ＰＲや学生時代に力を入れて取り組んだこと・取り組んでいることについてお書きください。（400〜600字）
落ちる ES 例
貴社のインターンシップに期待することは、以下の2点です。
【1.バリューチェーンプロセスを体感すること 】
私は脱炭素社会実現に向け、エネルギー分野の諸課題を解決するスペシャリストを目指しています。貴社の科学的知見に基づく研究・提言から社会実装までの一貫したプロセスを体験し、社会課題解決に向けたアプローチを学びたいと考えています。
【2.同じ価値観を持つ社員の方々との交流】
多様で専門的なバックグラウンドを有する社員の方々が脱炭素社会に向けて、既存の制度や金融システムといった制約がある中で、どのように社会課題解決に取り組んでいるのか、社員の方々自身が持つビジョンをどのような形で達成していくのか、学びたいと考えています。
このインターンシップを通じて、貴社の先進的な取り組みに触れ、私のキャリアビジョンを明確化したいと思います。
貴社のインターンシップで取り組みたいテーマは、分散型エネルギーリソースの活用とカーボンクレジット・CCSです。日本は資源が乏しく、地理的条件から再生可能エネルギーにも容量限界があるため、2050年のカーボンニュートラル実現にはこれらの技術活用が不可欠です。環境先進国であるデンマークに留学した経験や、そこで得た新エネルギー技術やエネルギー経済学の知見を活かし、貴社のプロジェクトに貢献し、日本のエネルギー課題に対して具体的な解決策を提案・実践したいと考えています。
インターンシップに期待すること・取り組みたいことを比較的ボリュームのある文章で表現する設問です。このESは読みやすく書けていますが、盛り込むべき要素が不足しています。以下の4点を添削します。
受かる ES にするための添削ポイント
- インターン内容を理解しているか？
- ?が打ち出せているか？
- 他社にない?への理解があるか？
- 志望につながる?があるか？
① インターン内容を理解しているか？
インターンに期待する内容を問うこの設問では、プログラム内容への理解が重要です。三菱総合研究所は、
（1） グループワーク型(5日間)
（2）コンペティション型(5日間)
（3） 体験・実践（OJT）型（5～10日間）
の3コースのインターンを提供しています。このESの応募コースである「（3）体験・実践（OJT）型（5～10日間）」の内容をWebサイトで把握しましょう。
PROGRAM 03 体験・実践（OJT）型（5～10日間）
社会課題解決に向けたリサーチ・コンサルティング事業について、テーマ・課題設定、仮説検討、調査・シナリオ検討、結論とりまとめ、成果発表の一連のプロセスを体験していただきます。実際に稼働しているプロジェクトや関連業務を社員と同じ執務スペースで、アドバイスを受けながら進め、メンター社員からフィードバックを行います。社内外の打合せに同席する場合もあり、具体的な就業イメージをお持ちいただけます。
引用元: 三菱総研新卒採用サイト「インターンシップ」
実務案件を通じて、コンサルティング業務への理解を深める内容であることがわかりますね。これをふまえてBeforeの書き出しをみてみましょう。
貴社のインターンシップに期待することは、以下の2点です。
【1.バリューチェーンプロセスを体感すること 】
...（中略）...
【2.同じ価値観を持つ社員の方々との交流】
Beforeでは、「バリューチェーンプロセスを体感すること」を挙げていますが、期待する点がやや広範で、実践型のOJTの特色を理解しているかが不明瞭です。三菱総研のOJT型インターンでは、より上流の「戦略策定」や「仮説構築」「リサーチ」といった課題解決の初期段階に焦点を当てています。
次のAfterのような表現に改めてはいかがでしょうか。
（1）実際のプロジェクトの戦略策定に取り組むことで、社会課題解決力を高めることを期待しています。...（中略）...課題解決を実現してきた社員の方々のフィードバックを得て、自身の成長につなげたいです。
プログラム内容と自己成長への期待を接続することで、志望動機としての説得力が高まります。
② ( ? )が打ち出せているか？
実践型のOJTインターンでは、自らの専門性やスキルを武器に主体的に業務を遂行できる人材が求められます。コンサルティング業務で活かせる専門性や経験があれば、具体的に伝えましょう。
次のBefore / AfterのES内容を、「企業がインターンに呼びたい人材はどちらか」という視点で比較してみてください。
私は脱炭素社会実現に向け、エネルギー分野の諸課題を解決するスペシャリストを目指しています。貴社の科学的知見に基づく研究・提言から社会実装までの一貫したプロセスを体験し、社会課題解決に向けたアプローチを学びたいと考えています。
私は大学院で再生可能エネルギーの活用について研究し、脱炭素社会実現に向けた諸課題を解決するコンサルタントを目指しています。特に、社会実装を見据えたリサーチ・検討の手法に関心があり、本インターンは、研究室とビジネス現場の分析観点の差分を知る貴重な機会です。
The person who corrected this application form (ES)
