- 設問1. 大学入学以降の経験について、「挑戦し成し遂げたこと」または「乗り越えた困難」のいずれかをテーマに選び、そのテーマにおける課題をどのように分析し、目標達成や問題解決に向けてどのような行動をしたのかを、あなたの役割も交えて詳しく説明してください。(500字)
- 設問2. 本インターンシップで「特にやってみたい仕事・業務領域」と「経験したいこと」を教えてください。また、「身につけたいこと」を、そう考えた理由も併せて具体的に教えてください。(300字)
落ちる ES 例
【挑戦し成し遂げたこと】
野球部でチームの守備力強化に奔走し、6試合17個の連携ミスを0個に抑えることを実現した。このように連携ミスが多発した原因として、練習がルーティン化していたことと活動制限から十分な練習時間を確保できていなかったことだと考えた。しかし、1日2時間の活動時間で守備練習においては40分程しか取れない状況は変えることが難しかった。そこで私は、練習の内容と取り組み方の改善に着手した。具体的には、試合で必要となる対応力を向上させるため、それまでの作業的な練習をやめて試合形式の練習のみに注力した。また、限られた時間で効率的に練習を進めるため、毎回のプレーにフィードバックを行った。フィードバックに時間がかかると効率的では無くなるため、言及すべきことに優先順位を付けて伝えることを意識していた。その結果、各選手がフィードバックをもとに即座にプレーを改善しチームの守備力が向上したことで、6試合通じて連携ミスを0個にすることができた。
体育会野球部で守備力強化に挑んだ取り組みです。自ら考え抜き、課題解決に向けて工夫を重ねた経験ではあるのですが、残念ながら「伝わらないES」となっており、このままでは落ちる可能性が高いでしょう。受かる水準に引き上げるための添削ポイントをお伝えします。
受かる ES にするための添削ポイント
- 前提情報が伝わっているか?
- 活動の背景に?があるか?
- ?ができているか?
- ?が明確か?
- 野村総合研究所の?にマッチしているか?
① 前提情報が伝わっているか?
エピソードを読むのに必要な背景の情報を前提情報といいます。ESでは読み手と書き手で前提情報に差がない状態を作ることが重要です。
例えば、冒頭で「6試合17個の連携ミス」と記載しても、その背景が説明されていなければ読み手にとっては理解しづらいものです。次のように書いてはいかがでしょうか。
野球部でチームの守備力強化に奔走し、6試合17個の連携ミスを0個に抑えることを実現した。
野球部で守備練習改革に挑戦し、秋季リーグ戦全6試合の連携ミスを0個に抑えることを実現した。
秋季リーグ戦という前提を記すとともに、「17個」という解釈がよくわからない定量表現を省く。細かな表現の積み重ねが読み手の印象を左右します。
② 活動の背景に( ? )があるか?
活動に至った背景や動機を具体的に記載することで、熱意や取り組みへの真剣さが効果的に伝わります。
ここでは、どのような経緯で守備改革に挑んだのかを明確にすることで、あなたならではの取り組みの姿勢がしっかり伝わる内容になります。