- 設問1. あなたのこれまでの人生の中で、乗り越えた困難について教えてください。(400文字以内)
- 設問2. 「M&A・戦略コンサルタント職」を志望する理由を教えてください。(400文字以内)
落ちる ES 例
私が乗り越えた最も大きな困難は、カメルーンでの養蜂プロジェクトである。現地で養蜂がない村にて、ハチミツを安定した収入源とするために、大学3年生のときに取り組んだ。まず熱帯雨林でミツバチを採取し、飼育の基盤となる養蜂箱の制作に取りかかった。しかし、現地の木材加工業者には活動意義が理解されず、何度も断られる壁に直面した。「このままでは自分の挑戦が無意味になる」と奮起し、現地の言葉を交えながら活動の目的や将来性、製造が軌道に乗った場合のメリットを丁寧に説明し、協力を得られるようになった。最終的に養蜂箱の制作が成功し、ハチミツの安定採取を実現することができた。この経験を通じ、課題を構造的に捉え、熱意と論理で人を動かす重要性を学んだ。この学びを、御社のM&Aや戦略業務にも活かしたいと考えている。
独自性の高いエピソードはインパクトが大きく、ポテンシャルの高さが伝わってきます。しかし、足りない要素が散見され、このESのままでは落ちる可能性もあります。受かる水準にするために、私は次の4点を提案し、添削します。
受かる ES にするための添削ポイント
- 全体像が見える結論ファーストか?
- 活動の背景・動機に?があるか?
- ?が伝わっているか?
- ?のイメージを提示しているか?
① 全体像が見える結論ファーストか?
冒頭の一文は、選考官がこの先のエピソードが読む価値に値するかどうかを判断する重要な要素。「全体像が見える結論」を明確に伝えることを意識しましょう。
今回聞かれているのは「人生で乗り越えた困難」です。落ちるES例のように「カメルーンでの養蜂プロジェクト」と書くだけでは全体像が伝わりません。次のように、「粘り強い交渉で、カメルーンでの養蜂箱製造を実現させた経験」と書けば、端的かつインパクトのある印象を与えることができます。
私が乗り越えた最も大きな困難は、カメルーンでの養蜂プロジェクトである。
粘り強い交渉で、カメルーンでの養蜂箱製造を実現させた経験である。
② 活動の背景・動機に( ? )があるか?
何に取り組んだかだけでなく、むしろそこに向かう姿勢や意欲こそ、企業が知りたいポイントです。
落ちるES例では、「現地で養蜂がない村にて、ハチミツを安定した収入源とするため」とありますが、これを「知人のカメルーン人から祖国の貧困問題を聞き、養蜂が収入源となれば解決できる」と、背景を含めて書いてみるのはいかがでしょうか。