落ちる ES 例
私は、飲食店でのアルバイト経験を通じ、顧客の課題解決に取り組んだことから、課題解決の専門家であるコンサルタント職に強い関心を抱くに至った。数あるコンサルティングファームの中で貴社を志望する理由は、貴社が多様な活動フィールドを有し、プロジェクトを横断的に実施することで多角的な視点から課題に取り組んでいる点に魅力を感じるからである。誠実に課題解決に臨む姿勢と、多様な専門知識を持つ人材の豊富さは、貴社の大きな強みである。このような環境で、自身が大学院で学ぶデータ分析のスキルを鍛えたい。X‐Value&Strategy職において、DX、M&A、先端技術、ファイナンスといった分野の専門性を磨き、課題設定力および解決力を向上させることで、若いうちから自身の市場価値を高めるとともに、将来的には多くの人々から信頼され頼られる人材へ成長することが目標である。
PwCのインターン選考では、「ビジネスコンサルタント」や「デジタルコンサルタント」など、職種ごとに選考が分かれています。これは、職種ごとに求められる資質やスキルが異なるからです。したがって、今回の志望動機を書く際には、「戦略コンサルタント（X-Value & Strategy）として、どのような力が求められているのか」をきちんと考え、自分の経験や強みと結びつけて表現することが大切です。
このESは、その問いへの向き合い方が不十分です。次の3点のポイントを改善していきましょう。
受かる ES にするための添削ポイント
- 業務への理解があるか？
- ?が打ち出せているか？
- 他社にない?への理解があるか？
① 業務への理解があるか？
ESの一文目は、全体の文の印象を左右する重要な要素です。落ちるES例は「顧客の課題解決経験→コンサルタントへの関心」と書かれていますが、コンサルタントの中でも「X-Value&Strategy職」の志望理由が明確でない点が課題です。
私は、飲食店でのアルバイト経験を通じ、顧客の課題解決に取り組んだことから、課題解決の専門家であるコンサルタント職に強い関心を抱くに至った。
「X-Value&Strategy職」の業務内容は、PwCコンサルティング新卒採用HPで次のように紹介されています。
戦略コンサルタント（X-Value&Strategy）職は、...戦略を実現するための変革デザインを実施します。主要なオファリングは、デジタルトランスフォーメーション（DX）、M&A、先端技術活用、産業横断のエコシステム創成などの支援です。
引用元: PwCコンサルティング新卒採用HP「職種紹介」
例えば、次のように表現すれば、業務への理解を示すことができます。
戦略、デジタル、ファイナンスの融合による企業の変革支援を推進したいからだ。
② ( ? )が打ち出せているか？
志望動機では、自身の強みもアピールしていきましょう。専門性や長所、実績を盛り込むことで、インターンに呼ぶべき人材と評価されます。
落ちるES例では、自身の専門性への言及が薄いため、次のように具体的な強みを打ち出すとよいでしょう。
このエントリーシート (ES) を添削した人
