落ちる ES 例
私はクラシックギター部の部長を務め、メンバーの満足度向上と活動の活性化に尽力した。代表就任当時、サークルには活動への意欲低下や、継続率の低さという課題があった。そこで、私はメンバーの意見を集めるために匿名アンケートを定期的に実施し、課題を明確化した。その結果、練習内容の単調さや人間関係の希薄さが主な原因であると判明した。これを受け、新たな活動形式の導入や交流イベントの企画を行い、部員のモチベーション向上を図った。意見の対立を調整しながら全員が納得できる改善策を実行することは容易ではなかったが、粘り強く調整を続けた結果、部員満足度は過去最高を記録し、退部者ゼロを達成した。この経験を通じて、課題を分析し、周囲を巻き込みながら変革を推進する力を身につけることができた。
大学の部活動でメンバーの満足度向上を成し遂げ、部の活性化に貢献したエピソードです。部員満足度の大幅アップや、退部者ゼロの実現から、粘り強く課題解決に取り組んだことがわかります。しかし、設問に対して的確に答えられていない点もあり、いくつか改善すべき要素があります。"受かるES"の水準にするため、私は以下の5点を添削します。
受かる ES にするための添削ポイント
- 設問の意図を把握して答えているか?
- ?が伝わっているか?
- 明治安田生命保険の?にマッチしているか?
- ?が明確か?
- 活動と?は一致しているか?
① 設問の意図を把握して答えているか?
ESでは、設問の意図を正しく理解し、的確に答えることが大切です。この設問で企業が知りたいのは 「あなたが一番時間をかけて取り組んだこと」 です。企業は、この設問を通じて、あなたの努力の過程や価値観、継続力を知ろうとしています。
しかし、BeforeのES例では、どれくらいの時間をかけたのかが書かれていません。「○年間取り組んだ」など、数字を入れることで、継続力をしっかりアピールできます。
私はクラシックギター部の部長を務め、メンバーの満足度向上と活動の活性化に尽力した。
40名クラシックギター部の部長を務め、部員満足度を引き上げることに1年間本気で取り組んだ。
また、「40名のクラシックギター部」のように、部活動の規模も数字で示すと、取り組みの難易度がよりリアルに伝わります。
② ( ? )が伝わっているか?
ESを書くときは、読み手(選考官)があなたやエピソードの内容をまったく知らないことを意識しましょう。状況を正しく伝えるには、取り組みのきっかけや時期といった、エピソードの前提となる情報を簡潔に述べることが求められます。これらが不足していると、「なぜ長期間取り組めたのか」が伝わらず、読み手にストレスを与えてしまう可能性があるからです。
BeforeのES例では、代表就任や課題については書かれていますが、「いつ」「どのような経緯で」「なぜ」その役割を担ったのかが不明です。代表の就任時期や経緯、理由を明記することで、読み手はスムーズに内容を理解しやすくなります。