落ちる ES 例
応募する理由は、資産運用に関心があるためである。私は、貯蓄から資産運用への流れを推進する仕事がしたいと考えている。特に、個人や企業が適切な資産形成を行えるようサポートし、日本経済の活性化に貢献したいという思いがある。また、最適な投資戦略立案や運用リスク管理ができるスキルを身につけたいと考えている。 自分の軸と資産運用業界が合致すると感じているため、このイベントに参加し知見を深めたい。
応募理由としている「資産運用への関心」ですが、今一つその職種を志望する強い動機や思いが十分に伝わってきません。また内容の重複も見られ、200字という限られた文字数を最大限に活かしきれていない点も課題です。
短い中でもしっかりと意欲を伝え、読み手の心に残る志望動機にするために、ここでは4つの改善ポイントに沿って解説していきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- 業務への理解と関心があるか??
- 志望につながる?があるか?
- ?への理解があるか?
- ?が明確か?
① 業務への理解と関心があるか??
ESでは、冒頭の一文がその後の印象を大きく左右します。Beforeの「応募する理由は、資産運用に関心があるためである」という表現は、「アセットマネジメント」コース志望者としては当然です。他の応募者と差別化を図るためには、資産運用のどのような点に関心をもっているか、まで踏み込んで言及しておきたいところです。
応募する理由は、資産運用に関心があるためである。
例えば、次のAfterのように「データ分析・数理モデルを駆使した資産運用の可能性を探求したい」とすれば、資産運用の業務への理解と、その業務の中で何に関心があるかが伝わる書き出しになります。
データ分析・数理モデルを駆使した資産運用の可能性を探求したいため、志望する。
② 志望につながる( ? )があるか?
志望動機の冒頭で「データ分析・数理モデルを駆使した資産運用の可能性を探求したい」と宣言した場合、読み手は「なぜこの応募者はデータ分析・数理モデルに関心があるのだろう?」という視点でESを読んでいきます。そこで、 関心とつながるエピソード(原体験) を提示すると、志望の説得力が大きく増します。
次のBefore / Afterで比べてみましょう。
私は、貯蓄から資産運用への流れを推進する仕事がしたいと考えている。特に、個人や企業が適切な資産形成を行えるようサポートし、日本経済の活性化に貢献したいという思いがある。
私は応用数学科で確率統計を学び、運用リスク管理や機械学習を活用した投資戦略立案に関心がある。
Beforeは「貯蓄から資産運用への流れを推進したい」と未来向きの意欲を述べていますが、その思いに至った背景(過去)が見えないため、志望の説得力が足りません。