落ちる ES 例
予備校のアルバイトで、周囲を巻き込みながら自らの企画をカタチにし、組織の課題解決に貢献した。私の校舎では、参考書を紹介して欲しいという生徒からの要望が多い中、参考書関連のまとまった情報がない現状にあった。そこで私は、学生チューターが受験生時代に使っていた参考書情報を網羅した「参考書データベース」の企画・作成を行った。まず、企画書を作成して社員に打診し、研修会で企画の概要説明と作成協力を呼び掛ける時間をもらうとともに、参考書のデータ入力を業務に組み込んでもらった。そして、他の人の意見を積極的に取り入れながらデータ項目の検討を重ね、データベースを完成させた。その結果、チューターと社員の双方から生徒指導に非常に役に立ったという声を多数もらうことができた。
課題意識を持って主体的に提案し、改革を実現したというエピソードは魅力あるものです。しかし伝え方の点で課題があり、このままでは落ちる可能性もあります。このESを受かるESの水準に引き上げるため、次の4点に添って提案していきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- 全体像が見える結論ファーストか?
- ?が明確か?
- 活動に?があるか?
- 「損保ジャパン」の?にマッチしているか?
① 全体像が見える結論ファーストか?
設問では「あなたが学生時代に力を入れたこと」(ガクチカ)と「その取り組みを通して学んだことや得たもの」が問われています。何に取り組んだのかすぐにわかるよう、「結論ファースト」で1文目を書くのが基本です。
次のBeforeの文では、「自らの企画をカタチにし、組織の課題解決に貢献」と表現していますが、抽象的な表現で何に取り組んだのかイメージできません。
予備校のアルバイトで、周囲を巻き込みながら自らの企画をカタチにし、組織の課題解決に貢献した。
一方、 「参考書データベースを発案」「4か月かけて完成」と具体的に示すことで、これからどんな取り組みについて語ろうとしているのか明確になり、続きを読みたくなります。
予備校のアルバイトで、 「参考書データベース」を発案し、4か月かけて完成させた経験だ。
② ( ? )が明確か?
活動内容に 「定量性」と「具体性」 を盛り込むことで、初見でも状況をリアルをイメージできるようになり、エピソードの印象がぐっと強くなります。次のBefore / Afterで比べてみてください。