落ちる ES 例
【最も力を入れて取り組んだこととゴール】
クラシックギター部の部長として、退部者ゼロと満足度向上を目指した。
【役割】
部長として部全体の方針決定、企画運営を担った。
【課題設定】
毎年発生していた数人の退部を防ぐため、まずは退部者にヒアリングを実施した。退部理由は、不満や人間関係を相談できない点だと判明し、その解決策の導入を課題とした。
【実施した取り組み】
匿名アンケートを定期的に実施。部員から寄せられた声をもとに練習メニューやイベントを柔軟に改善した。人間関係の円滑化を重視し、部員の多様な意見を尊重しながらも全体の調和を図る運営に努めた。その結果、退部者ゼロと過去最高の満足度を実現できた。
各項目ごとに細かく文字数が制限され、「なかなかうまく書けないな」と悩んだ人も多いのではないでしょうか。このES例は、活動の骨組みは伝えているものの、具体性がやや不足している点が課題です。”受かる水準”に引き上げるためのポイントを4つに絞って解説していきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- 定量的な表現を意識しているか?
- 自分の?が明確か?
- 東京海上日動火災保険の?にマッチしているか?
- 抽象だけでなく?もあるか?
① 定量的な表現を意識しているか?
取り組みの内容やゴールを伝えるには、定量的表現が有効です。BeforeのES例は、最も力を入れて取り組んだこととゴールに「退部者ゼロ」と「満足度向上」を挙げています。しかし、総部員数や毎年の退部者数がわからないので、活動の価値が伝わりません。
【最も力を入れて取り組んだこととゴール】
クラシックギター部の部長として、退部者ゼロと満足度向上を目指した。
AfterのES例は、「40名のクラシックギター部」「毎年2〜3人発生する退部者」などの定量的表現により、状況をわかりやすく伝えています。
【最も力を入れて取り組んだこととゴール】
40名のクラシックギター部部長として、毎年2~3人発生する退部者のゼロと満足度向上を目指した。
② 自分の( ? )が明確か?
続いて、設問に指定されている【役割(50字)】の項目をみていきましょう。
通常のガクチカと異なり、東京海上日動火災保険がわざわざ【役割】の記載を指定しているのは、「あなたがチームの課題にどのような姿勢で挑むのか」を見極めようとしているからです。
【役割】
部長として部全体の方針決定、企画運営を担った。
このBeforeのES例は、部長という肩書きはわかるものの、それ以上の内容は伝わりません。
そこで、添削後のAfterのESでは、部長を引き受けた背景を具体的に記載しています。