- 設問1. 1Day仕事体験を志望する理由について教えてください。(200~400字)
- 設問2. ご自身が誇りに思う特筆すべき実績や経験があれば教えてください。(200~400字)
落ちる ES 例
観光・交流の業務について深く理解したいと考え、インターンを志望いたしました。私は「人と人、人と地域をつなぎ、新たな価値を生む仕事」に魅力を感じています。オンラインでの繋がりが容易な現代において、対面でしか得られない信頼や感動を大切にし、「交流を通じて心豊かな社会を創造する」という貴社のビジョンを体現したいです。また、地域や顧客に対する深い理解を基に、既存の枠にとらわれず新しい価値を創造し続ける貴社社員の姿勢から多くを学びたいと考えています。
「交流」をキーワードとしたキャリアビジョンは、JTBのカルチャーとよくマッチしています。しかしインターンプログラムとの接続の弱さなど課題も複数あり、このESのままでは落ちる可能性が高いでしょう。3点の添削により、”受かる水準”のESに仕上げていきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- インターン内容を理解しているか?
- 志望につながる?が具体的か?
- やりたいことが?か?
① インターン内容を理解しているか?
企業がインターンの志望動機を問う理由は、応募者がプログラムの目的を正しく理解した上で、自らの成長課題や関心とどう結びつけているかを見極めるためです。単なる「体験してみたい」という動機ではなく、「どんな学びを得ようとしているのか」が具体的であるほど、志望度や主体性が伝わります。
まずは、今回のJTBが提供するインターン内容を確認してみましょう。
[プログラム]
・JTBの多彩な事業領域を知る、目からウロコのビジネスレクチャー
・リアルな課題に挑戦!グループディスカッションと提案書作成
・現役JTB社員からの本音フィードバックと座談会
引用元: JTB新卒採用HP「インターンシッププログラム概要」
特にリアルな課題を通じた提案書作成が、メインプログラムであることがわかります。これを踏まえて、次のBefore / Afterで比べてみてください。
観光・交流の業務について深く理解したいと考え、インターンを志望いたしました。私は「人と人、人と地域をつなぎ、新たな価値を生む仕事」に魅力を感じています。
「顧客の体験価値向上」と「事業の収益性」の両立を実現する観光・交流の企画提案を学びたいと考え、インターンを志望しました。私は「人と人、人と地域をつなぎ、新たな価値を生む仕事」に魅力を感じています。
Beforeの文では、インターンの具体的な内容への言及がないため、志望理由がやや抽象的に感じられます。
一方、Afterでは、インターンで学びたい点として 「顧客体験の価値向上と事業収益の両立」 を明示しています。この内容は、提案書作成プログラムと直結しており、インターン理解度の高さがうかがえます。
② 志望につながる( ? )が具体的か?
志望動機では、「なぜ自分がこの道を志すのか」を支える具体的なエピソードがあると、動機に説得力と納得感が生まれます。
次のBeforeの文では、「対面でしか得られない信頼や感動を大切にしたい」という想いは示されていますが、それがどのような経験に基づくものなのかが不明確です。
オンラインでの繋がりが容易な現代において、対面でしか得られない信頼や感動を大切にし、「交流を通じて心豊かな社会を創造する」という貴社のビジョンを体現したいです。
次のAfterでは、交流イベント企画という経験が加わり、関心の根源が具体的に描かれています。さらに、その経験から「課題発見→解決提案」への関心に発展している点も明確で、志望理由とのつながりが一気に強まりました。