落ちる ES 例
【人生で頑張ったことTOP3】
中高のバスケ部
個別指導塾のアルバイト
卒業研究
【最も頑張ったこと:個別指導塾のアルバイト】
私は、個別指導塾において、顧客満足度が低迷していた現状を打開すべく、塾長と協力して改革に取り組んだ。問題点は「授業クオリティ」と「コミュニケーション不足」にあったため、研修と週1回のミーティングを実施し、講師全員が各家庭に月1回の回診電話を行う仕組みを導入した。研修では生徒を巻き込む授業の大切さを講師に伝えた。結果、月の架電数は40件から200件に増加し、顧客の意見を丁寧に傾聴し受験知識を提供する姿勢が信頼を生んだ。半年後のアンケートでは上位10%にまで顧客満足度が向上し、校舎全体が明るく活気ある環境へと変わった。
塾のアルバイトで顧客満足度を大幅に向上させたエピソードです。月の架電数も大幅に増加し、その努力が結果につながったことがわかります。しかし、せっかくの大きな成果に対して、文章のインパクトがやや控えめになっているのが惜しいところです。
レバレジーズのインターン選考において、このES設問はアンケート扱いで選考と関係ありません。しかし、このESのまま面接に挑むと、自分の強みを表現しきれない可能性が高いでしょう。受かる水準のESに仕上げるために、私は5点を添削します。
受かる ES にするための添削ポイント
- 全体像が見える結論ファーストか?
- ?が伝わっているか?
- レバレジーズの?にマッチしているか?
- ?ができているか?
- ?の提示があるか?
① 全体像が見える結論ファーストか?
「人生で頑張ったことTOP3」の設問への回答は、「バスケ部」などのように単に出来事を書くだけでは不十分です。出来事の全体像が見えるように、一文に役割や数値を凝縮しましょう。
例えば、次のように表現を改めてみるのはいかがでしょうか。
中高のバスケ部
個別指導塾のアルバイト
卒業研究
【中高】司令塔として都ベスト16に導いたバスケ部6年間
【大1~3】架電数5倍で顧客満足度を向上させた塾改革
【大4】20年ぶりの難テーマで優秀賞を受賞した卒業研究
重要なのは、取り組みの姿勢を伝えることです。「司令塔」と書くことにより全体を俯瞰するリーダーの姿勢、「6年間」と書くことで継続する姿勢、「架電数5倍」と書くことで成果のためにやり切る姿勢、「20年ぶりの難テーマ」と書くことで前例にとらわれず挑戦する姿勢を伝えることができます。
② ( ? )が伝わっているか?
エピソードを伝えるとき、自分だけがわかっていて相手に伝わっていないという状況が往々にして起こります。
落ちるES例は、「顧客満足度が低迷」と表現していますが、どれくらい低迷していたのか読み手には伝わっていません。「100校舎中下位10%」などと具体的な数値で表現することで、はじめてその低迷状況を相手に共有することができます。