- 設問1. 研究員としてのキャリアビジョンを記入してください。(字数自由)
- 設問2. 自身で考え行動し、最も大きな成果を残した経験を記入してください。(字数自由)
落ちる ES 例
まずは、実践的なプロジェクトに携わる中で、現場で求められる技術や課題解決の進め方を学び、知見を深めていきたい。その上で、チームやプロジェクト全体の動きにも理解を広げ、将来的にはプロダクトマネージャーとして企画や戦略にも関わっていければと考えている。企業や顧客の課題解決に貢献できるエンジニアとなり、特に教育現場におけるDXの推進にも携わる機会があれば嬉しい。
エンジニアからプロダクトマネージャーを目指すキャリアパスを示しています。しかし、自身の専門性やキャリアビジョンを魅力的に伝えるには改善の余地があります。このESを受かる水準にするために、私は3点を添削します。
受かる ES にするための添削ポイント
- Sansanの求める人材像にマッチしているか?
- 志望につながる?が具体的か?
- 他社にない?への理解があるか?
① Sansanの求める人材像にマッチしているか?
企業がキャリアビジョンをたずねるのは、主に「あなたのやりたいことと、会社の描く未来にズレがないか」を確かめるためです。
Sansanは、どのような未来を描こうと考え、どのような人材に入社してほしいと考えているのでしょうか。採用ホームページで、代表取締役社長は次のように語っています。
Sansanは、そんな 「世界を変えよう」と動き続ける人々の集まりであってほしい と思いますし、今現在そうであるとも思います。風を待つのではなく、風を起こす側の人々が日々「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションの実現に向き合っている。
引用元: Sansan採用ホームページ「CEOメッセージ」
落ちるES例は「学び、知見を深めていきたい」と、やや受け身の印象の文となっている点が課題です。主体的に自らがどんな世界を描きたいと思っているのかがあれば、それを表現するとよいでしょう。
まずは、実践的なプロジェクトに携わる中で、現場で求められる技術や課題解決の進め方を学び、知見を深めていきたい。
研究している機械学習の延長としてデータエンジニアリングの専門性を高め、教育現場のDX化に貢献する研究員となりたい。
② 志望につながる( ? )が具体的か?
なぜDX化を教育現場で進めたいのか。独自の原体験を記述することで、キャリアビジョンに一貫性と納得感が生まれます。
落ちるES例は、その原体験がなく、教育現場のDX化にかける思いが不明瞭です。次のように、自らが目にした体験を書くことで、読み手に「なぜこの人がDXに関心を持っているのか」が伝わるようになります。