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2027卒向け
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目次
  1. 設問1. 趣味・没頭していること・勉強・課外活動・思考・想い等、何でも構いません。あなたのことがよく分かる質問を50字以内で自由に設定し、その質問に600~800字で答えてください。
  2. 設問2. 【添削対象外】あなたから見て、たばことはどのようなものですか? たばこを何か他のもの・ことに例えながら、400~600字で説明をしてください。
JT(日本たばこ産業)の27卒インターンシップ「Summer Internship 2025」では、「自分を知るワーク」をはじめとするディスカッションや個人ワーク、グループワークを中心としたプログラムが用意されています。このインターンではどのようなエントリーシート(ES)が求められるのか、「受かるES添削」編集部員・益田が解説します。
設問1.
趣味・没頭していること・勉強・課外活動・思考・想い等、何でも構いません。あなたのことがよく分かる質問を50字以内で自由に設定し、その質問に600~800字で答えてください。

落ちる ES 例

【質問】座右の銘と、その考えから行動したことついて教えてください。

【回答】私の座右の銘は「成功したら自信に、成功しなくても経験だ」である。この言葉は、10年間続けたバドミントン部の活動を通して顧問の先生から教わった。挑戦において、成功だけでなく失敗もまた価値ある経験であるという意味を持つ。私は部活動でシングルスの試合に出場していたが、70名以上の部員が観戦する中で過度な緊張に悩まされ、思うように実力を発揮できなかったこともあった。試合に出られない仲間への申し訳なさから、出場そのものが苦痛に感じることさえあった。しかしこの言葉に出会い、「挑戦すること自体が価値を生む」と考えるようになったことで、最後まで真摯に競技に向き合い、完全燃焼で引退を迎えることができた。大学生活においても、この考え方は行動の指針となっている。例えば、マクドナルドでのアルバイトでは、プレイヤーとして技能コンテストに挑戦し、自店初となる県1位を獲得した。その後マネージャーに昇格し、今年度は自店から5名の優勝者を輩出する成果を上げた。学業面では、日々5時間以上の学習時間を確保し、GPA3.9/4.0を達成した。効果的な学習法を模索し、学年間の枠を越えて勉強会を実施したり、教授に講義形式の改善を提案したりと、自ら環境を変える働きかけも行った。このように、「成功したら自信に、成功しなくても経験だ」という信念のもと、挑戦を恐れず前向きに行動することで、自身の成長だけでなく周囲にも良い影響を与えることができている。

設問の解説に入る前に、企業がこのような自由設定の設問形式を採用する目的について触れておきましょう。

この形式は、一般的な設問に比べて、その人独自の視点や発想、思考を引き出しやすいという特徴があります。企業はこうした設問を通じて、応募者の人柄や価値観、内面の考え方をより深く理解し、より精度の高いマッチングを目指しているのです。

それをふまえ、質問設定は「企業に最も伝えたいこと」や「知ってもらいたい自分の価値観や考え方」を軸に、具体的に表現できるテーマを選ぶことをおすすめします。

注意すべき点は、テーマが広すぎると内容が散漫になりがちであること、また質問自体が曖昧だと読み手に意図が伝わりにくくなることです。あらかじめアピールしたいポイントを絞り込み、そのテーマが自身の経験としっかり結びついているか、一貫性のある回答ができるかを確認しましょう。

今回は、「座右の銘と、それに影響を受けた具体的な経験」を質問に設定し、回答しています。もとのES例では、各エピソードから協働性や信頼される人柄は伝わってくるものの、一文が長く、全体的に読みにくい点が課題です。そこで、次の4点を添削します。

受かる ES にするための添削ポイント

  1. 構造整理ができているか?
  2. ?が伝わっているか?
  3. 活動の背景・動機に?があるか?
  4. 活動に?があるか?

① 構造整理ができているか?

多くのESが300〜400字程度であるのに対し、この設問では最大800字と、比較的多めの文字数が設定されています。文字数が多い文章では、伝えたいことを順序立てて書く 「構造整理」 がとても大切です。

構造整理ができていないと、内容が散漫になり、何を伝えたいのかがわかりづらくなります。あらかじめ伝えたいポイントを絞り、全体の流れを意識して整理しておくとよいでしょう。

たとえば、このESの場合、次のような三部構成に整理すると伝わりやすくなります。

1:バドミントン部で得た座右の銘
2:座右の銘からの行動① アルバイト
3:座右の銘からの行動② 学業

この構成がひと目でわかるようにするには、各エピソードの冒頭にカッコ付きの見出しをつけ、段落を分けて記述すると効果的です。

座右の銘は...(略)... 例えば、マクドナルドでのアルバイトでは、...(略)...学業面では、生物学未履修という不利な状況...

【座右の銘:成功したら自信に、成功しなくても経験】
この言葉は、中学時代のバドミントン部…

【弱小マクドナルド店を滋賀県No1に導いた経験】
私が4年間勤務するマクドナルドは...

【学びを大事にするコミュニティを築き上げた経験】
大学では、先輩後輩ふくめて...

記述の際は、文字数の上限の9割以上を目安に、自分の経験や考えを具体的かつ論理的に表現しましょう。

また、一文を長くしすぎないように注意し、「見出し → 背景 → 強みの発揮」という流れで展開すると、読みやすさが格段に高まります。

② ( ? )が伝わっているか?

読み手にエピソードの重要性や自身の成長を効果的に伝えるには、 「前提条件」を明示することが不可欠です。特に、困難を乗り越えた経験や高い目標に挑戦した経験は、その背景を説明することで、読み手の理解と共感を得やすくなります。

このESでは、特にアルバイトに関するエピソードで前提条件の記述が不足しています。たとえば、「自店で初めて1位を獲得した」「マネージャーに昇格した」といった成果は述べられていても、その成果を生むまでに「どのような行動を取ったのか」「どんな課題をどう乗り越えたのか」といった過程が十分に伝わっていません。

このエントリーシート (ES) を添削した人