落ちる ES 例
私は、双日の幅広い事業展開と多角的な事業モデルに魅力を感じている。自らの手で新たな価値を創出し、双日の成長に貢献したい。本イベントでは、実務に近い課題に取り組むことを通じて、戦略的思考力や企画力を養い、多様な事業間の相乗効果を最大化する視点を深めたい。また、挑戦を重視する環境に触れ、私のチャレンジ精神が最大限に活かせる環境であるかを確認する機会としたい。
200字という短い文章ながら自身の挑戦心をシンプルに伝えられていますが、志望理由として重要な点が伝わらないESになっています。このESを"受かる水準"まで引き上げるため、次の3つのポイントに添って添削していきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- 設問を把握して答えているか?
- 志望につながる?が具体的か?
- インターンで?が明確か?
① 設問を把握して答えているか?
ESの書き出しは、設問に対する「結論ファースト」で答えることが重要です。設問には「本イベントに参加したいと思った理由をご記載ください」とあるため、イベントに魅力を感じる点や、イベントで成長したい点を書けばよいですね。
しかし、もとのESはどうでしょうか。
私は、双日の幅広い事業展開と多角的な事業モデルに魅力を感じている。
イベントの内容ではなく、企業(双日)の魅力を語っており、設問が求める回答とズレている印象を与えます。
まずは、今回のイベント「Sojitz 1day seminar」の具体的な内容を把握することから始めましょう。
この度は商社ビジネスや双日に対する理解を深めていただきたく1day seminarを開催いたします!
「双日=挑戦?成長?若手?多様性?DX?...」
双日についてどこまで具体的なイメージができていますか?
本セミナーでは、双日で行われているトレーディング・事業投資の実例を基に、双日1年目社員の業務を体感するワークを実施します。
ワークを通して 「若手双日パーソンの活躍」の裏にある壁や苦悩、それを乗り越えた先にある成長や今後の夢に触れていきます。
引用元: 双日27卒採用マイページ
このイベントは、「双日で行われているトレーディング・事業投資の実例」ワークを通じて、双日の具体的な業務にイメージをもってもらうことが主テーマであることがわかります。
添削後のAfterのESでは、イベントに魅力を感じる点や、イベントで成長したい点がわかるように修正しています。
事業投資の実例ワークで事業を多角的に見る視点を鍛えたいと思い、志望する。
② 志望につながる( ? )が具体的か?
志望の背景は 「あなたの価値観」 を伝えます。ユニークな背景は、他者との差異化につながります。
Beforeの文では新価値創出の意欲が語られていますが、背景への言及がないため説得力がありません。また、双日の中で具体的にどのような事業領域に関心があるか曖昧です。
自らの手で新たな価値を創出し、双日の成長に貢献したい。
添削後のAfterは、ゼミでの経験からエネルギー事業に興味を持っていることを明示し、「投資による事業成長を担いたい」という価値観を伝えています。