- 設問1. あなたがこれまでで一番モチベーションがあがった場面はどのような時でしたか。また、なぜその場面でモチベーションがあがったのかを、経験談と共に教えてください。(150〜300字)
- 設問2. あなたがいままで経験した最大の困難はどのようなものでしたか。またその困難に対し、どのような行動をとりましたか。(150〜300字)
落ちる ES 例
大学1年生の半年間、学生マルシェの営業部長として活動し、目標出店店舗数を達成した時、最もモチベーションがあがった。開始当初は営業スキル不足が顕著だったが、改善策としてメンバーが営業時に感じたことや反省点を共有する仕組みを整備した。また、営業を1人ではなく2人で行うことで互いにフィードバックを行い、客観的な評価を得る場を設けた。これらの施策を実行しつつ愚直に行動を続けた結果、目標を上回る出店承諾を得ることができた。この経験を通じて、環境を工夫し、努力を続ければ成果を生み出せることを実感した。
学生マルシェの活動で目標を達成したエピソードが描かれていますが、肝心の「なぜ、目標達成の場面でモチベーションが上がったのか」が不明瞭です。この点も含めて、次の4点を添削してブラッシュアップしていきましょう。
受かる ES にするための添削ポイント
- 設問を適切に読み取っているか?
- ?が伝わっているか?
- ?ができているか?
- ?な表現ができているか?
① 設問を適切に読み取っているか?
最もモチベーションがあがった場面をBeforeでは、「目標店舗数を達成した時」としています。
大学1年生の半年間、学生マルシェの営業部長として活動し、目標出店店舗数を達成した時、最もモチベーションがあがった。
しかし、これは達成感を味わった場面ではないでしょうか?
モチベーションとは、「行動を起こす原動力」や「やる気や意欲の源泉」を指します。つまり、「なぜ、目標に向かって努力を続けることができたのか」 と考えると、おのずとモチベーションにつながる場面が見えてきます。
Afterは、目標達成につながるモチベーションアップの場面を適切に表現しています。
京都の飲食店を集めた学生マルシェの営業活動で、初めての出店承諾を得た時 のことだ。
② ( ? )が伝わっているか?
エピソードの価値を正しく伝えるためには 「前提情報」 が必要です。BeforeのES例は、
開始当初は営業スキル不足が顕著だったが、改善策としてメンバーが営業時に感じたことや反省点を共有する仕組みを整備した。
とありますが、「どんな企画だったのか」「どんなチームだったのか」などの前提情報が不足しているため、モチベーションが上がった理由が伝わってきません。