- 設問1. あなたが現在、最も力を入れて取り組んでいる活動について教えてください。活動の内容に加えて、あなた自身が感じている課題、そして今後さらに挑戦したいことも含めて記載してください。(400字)
- 設問2. Challenge Design Programを第1希望として選択した理由を教えてください。(200字)
- 設問3. あなたの長所を教えてください。(100字)
- 設問4. あなたの短所を教えてください。(100字)
落ちる ES 例
多国籍国際交流サークルで学祭の屋台出店に力を入れている。当サークルは留学生の日本語スピーチコンテストなど年5回の大型イベントを実施しており、昨年初めて学祭へ出店した。先輩方の新しい挑戦だったが、参加は日本人会員のみにとどまり、継続性が課題となっていた。私は、学祭参加を国際交流サークルならではの多国籍なイベントにするべく、次回に向けて留学生の参加促進に力を入れている。日頃から留学生と話をするように心がけているうちに、彼らの母国の祭り文化の魅力に惹かれた。「世界の祭り屋台」を企画し共に準備することで、一体感を生み出したい。様々な背景をもつ留学生の仲間と学祭を盛り上げ、多国籍参加での屋台出店を成功させたい。
一般的な「ガクチカ」(成功体験)ではなく、現在進行形の取り組みについて聞かれて戸惑ったかもしれませんが、ガクチカを少し応用することでこの設問にも対応できます。現在の内容では、求められている要素が不足しており、このままでは落ちる可能性が高いです。これを受かる水準まで引き上げるため、次の4点に添って添削していきます。
受かる ES にするための添削ポイント
- 設問の意図を把握して答えているか?
- ?が伝わっているか?
- ?が明確か?
- 富士フイルムの?にマッチしているか?
① 設問の意図を把握して答えているか?
富士フイルムが、いわゆるガクチカではなく、「現在、最も力を入れて取り組んでいる活動」と「感じている課題」「挑戦したいこと」を問う意図について考えてみましょう。
富士フイルムは、もともと写真フイルムの製造を主力事業としていた企業ですが、デジタル化の波によるフイルム市場の急激な縮小という大きな逆風に直面しました。この変化に対して、医療・化粧品・機能性材料などの新規事業への大胆な転換と技術応用に挑戦し、見事に経営危機を乗り越えました。この歴史的な経緯もあり、 「変化を作り出す企業になる」ことを非常に重視している企業です。
その変化を恐れず挑戦し続ける姿勢の基盤の一つとして、「人材」を挙げています。
変化を成長のチャンスと捉えて挑戦する社風
一人ひとりのオーナーシップ、想いの強い社員が成長の原動力
引用元: 富士フイルム「キーワードで知る富士フイルム」参照
さて設問の意図に戻りましょう。「現在、最も力を入れて取り組んでいる活動内容」は、言い換えると、「自ら課題を見出して挑戦する姿勢」を見るものといえます。現状維持ではなく、変化を起こすために自ら行動を起こせているか。強い思いをぶつけることで周りを巻き込み、最後までやり抜く姿勢を持っているかが問われているのです。
ここで求められているのは、過去の成功体験ではなく、「自分自身が変化を起こす当事者として、今どんな課題に向き合い、どう乗り越えようとしているのか」というリアルな挑戦です。
それを踏まえて、ESのBefore / Afterを比較してみましょう。
多国籍国際交流サークルで学祭の屋台出店を成功させたい。
多国籍交流サークルの代表として、10カ国300人の想いをまとめ、開催が危ぶまれる半年後の学祭出店を成功させたい。
添削後のAfterの文では、多国籍の仲間たちの想いを汲み取り、自ら先頭に立って改善策を企画・推進しようとする姿勢が具体的に表れています。企業が求める「変化を作り出す人材」としての視点に近づいていることがわかりますね。
② ( ? )が伝わっているか?
ESでは、自分の行動や想いを語る前に、なぜその行動が必要なのか、どのような状況に置かれているのかという「前提情報」が明確に伝わっているかが非常に重要です。前提が曖昧だと、「なぜそれをやりたいのか」「どれほど大変なことなのか」が伝わらず、せっかくの経験が弱く見えてしまいます。
次のBefore / Afterで比べてみてください。